中村です。
ようやく東京も梅雨が明けましたね。写真を撮るには晴れた天気がよいのですが、暑すぎると体調を崩しそうで、慎重に動きたいと思います。昨年は何度か熱中症でダウンしたので。借りてきた本もたくさんありますし(笑)。
さて、タイトルにあるヤマシギの話、「ゴールデンカムイ」というアニメで見たときから「いつかネタにしたい」と思っていました。前職で書いていた鳥類園ブログでは微妙な内容でしたが、先々週に再放送で見たころもあり、個人ブログならいいかなと(笑)。
まずこの「ゴールデンカムイ」ですが、野田サトルさんによる漫画で、明治後期の北海道を舞台にした埋蔵金をめぐるお話です。かなり癖の強い登場人物が多く、中にはなぜか新選組の土方歳三や永倉新八まで出てきます。ストーリー全体もかなりアブノーマルで気に入っているのですが、北海道の野生動植物やその狩猟方法・調理方法などについてアイヌ視点から詳しく描かれているところも楽しめます。その一つが上記のヤマシギの罠なのです。
詳しくはぜひ漫画かアニメを見てほしいのですが、林内に潜むヤマシギをその習性をいかした罠でとらえるところや、オオウバユリとの関係など、アイヌの人々の自然を観察する視点のすばらしさに感心します。またチタタプという独特の調理方法や、脳味噌もおいしく食べるところなど、アイヌ文化を知ることもできます。この記事を書くために、ネットでいろいろと検索したのですが、調べれば調べるほど、作者の方の取材への力の入れ方にも驚きました。ちょうど今日のyahooニュースでも、同様の内容の記事が出ていて、ある大学教授にも「アイヌ文化の描写が完璧」と称賛されていまいた!
ただ私が一番ネタにしたかったのは、ヤマシギというバードウォッチャーでもなかなか出会えない姿も地味な鳥をアニメで見てしまったことです。オープニングでは、毎回ヤマシギの独特のダンスまでみることができます!以前、「未来少年コナン」にコアジサシが出ているという話をしましたが、さらにマニアックな内容です。
このようにさりげなく、けれどしっかりと野鳥が紹介されている番組が増えてきて、一般の方のベーシックな野鳥の知識が少しずつ増えてくるといいなと思います。私が知らないだけで、すでに取り上げられている漫画やアニメがあるかもしれませんが。(忠)
この写真は、鳥類園で撮影したヤマシギ(2013.2.10)下の池で一瞬飛んだ時に撮りました
残念ながらこれしか持っていないので